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更新:2005/5/18
メイド・イン・ジャパンのキリスト教 マーク・R・マリンズ 著 高崎恵 訳 A5判上製・351頁・定価3990円(税込)/2005年5月刊行/ISBN:4-901510-30-4 キリスト教は近代日本にどのように伝えられ、また変容したのか。 内村鑑三らの儒教的キリスト教から、多様化し土着化した日本製キリスト教まで、歴史・思想・民俗研究の空白部分を埋める、初めての包括的、実証的研究。 |
柄谷行人氏(朝日新聞2005/06/26)書評掲載!
養老孟司氏(毎日新聞2005/05/22)書評が掲載されました。
著者 マーク・R・マリンズ(Mark R.
Mullins) 1954年アメリカ合衆国アラバマ州生。アラバマ大学卒業、リージェント大学(カナダ)を経てマックマスター大学(カナダ)で博士号取得。宗教社会学専攻。1985年から日本在住。四国学院大学、明治学院大学をへて現在は上智大学比較文化学部教授。 Minorities in Canada (1989)、編著書にPerspectives on Christianity in Korea and Japan(1995)、Religion and social crisis in Japan(2001)、Handbook of Christianity in Japan(2003)などがある。 |
訳者 高崎恵(たかさきめぐみ) 1963年生まれ。国際基督教大学卒業、同大学大学院で博士号取得。文化人類学専攻。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所COE特別研究員、オックスフォード大学クィーンエリザベスハウス客員研究員を経て、現在は国際基督教大学、東京女子大学、東洋大学非常勤講師。 著書に『自己像の選択---五島カクレキリシタンの集団改宗』(国際基督教大学比較文化研究会、1999年がある)。 |
まえがき
第一章 日本製キリスト教という問題
一 宗教伝播の問題
二 日本の場合
三 土着運動という盲点
第二章 さまざまなキリスト教
一 ローマ・カトリック教会とプロテスタント・ミッション教会
二 超教派から教派へ
三 札幌バンドと熊本バンド
四 明治期のミッション教会
五 国家主義への適応
六 戦後の状況
七 多彩な土着運動
八 土着化の新たな類型論
第三章 カリスマと準教祖
一 日本人が拒否したもの
二 日本文化の多様性と聖書の多元性
三 カリスマと準教祖
四 「霊の世界」のあらわれ方
第四章 無教会運動とは何か
一 日本製キリスト教の源泉
二 内村鑑三の精神遍歴
三 士族の儒教倫理
四 預言者としての内村鑑三
第五章 自己修養の道
一 松村介石と道会
二 川合信水と基督心宗教団
三 宗教体験と自己修養
第六章 第二波の土着運動
一 村井じゅん(漢字はリンク参照)とイエス之御霊教会
二 大槻武二と聖イエス会
三 手島郁郎と原始福音運動
四 日本製使徒キリスト教の特徴
第七章 日本人キリスト教徒と死者の世界
一 祖先崇拝と霊魂信仰
二 プロテスタント神学と祖先崇拝の衝突
三 民俗宗教への取り組み
四 日本人の目で聖書を読む
五 イエス之御霊教会の身代わり洗礼
六 死霊の救済
七 世界の再呪術化
第八章 何がキリスト教移植を阻むのか
一 成長と衰退のパターン
二 土着化は万能薬か
三 日本におけるキリスト教のジレンマ
四 黙殺された次元
五 押し寄せる韓国キリスト教
六 韓国キリスト教のシャーマニズム化
七 パウロ・チョー・ヨンギの日本宣教
八 日本グレースアカデミーにおける癒し
九 韓国ペンテコステ派と現世利益
第九章 日本製キリスト教のとらえ方
一 日本製キリスト教の「道」
二 カリスマとその継承
三 現代日本人のキリスト教観
四 土着運動が示唆するもの
キリスト教土着運動教団別資料
訳者解説
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