第10日 イスラエルのために |
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「わがしもべヤコブのために、 わたしの選んだイスラエルのために、 わたしはあなたの名を呼んだ。」(イザヤ45・4) |
「だから、記憶しておきなさい。 あなたがたは以前には、肉によれば異邦人であって、 手で行った肉の割礼(かつれい)ある者と称せられる人々からは、 無割礼の者と呼ばれており、 またその当時は、キリストを知らず、イスラエルの国籍がなく、 約束されたいろいろの契約に縁がなく、 この世の中で希望もなく神もない者であった。」(エフェソの信徒への手紙2・11~12) |
かくもミゼ-ルナな異邦人であるわたしたちが、 この終末時代に選びを受け、聖霊を受けたのはなんのためであろうか。 その解答こそは、「イスラエルのために」なのである。 |
使徒パウロも、 「救いが異邦人に及び、 それによってイスラエルを奮起(ふんき)させるためである」(ロ-マの信徒への手紙11・11) と言っている。 |
主ご自身がペルシャのクロスを呼びいだし、 その心を感動せしめ給うた目的は、 エレミヤによって預言されていた主の言葉を成就するためであった(エズラ記1・1) |
すなわち、70年間の久しきにわたりバビロンに捕囚となっていた主の民を解放し、 エルサレムを再建し、主の宮を建てるためであった(エズラ記1・2~11)。 |
この終末時代に多くの民族の中から選び出され、 生ける神の印(聖霊の印なる御名)を与えられたのは、 イスラエルの残りの民、 十四万四千人に聖霊を伝達するためである(ヨハネの黙示録7・2~4)。 これこそは、聖イエス会に啓示されし使命である。 この偉大な使命を実現成就するために、全力投球を敢行なさねばならないのである。 |
1938年1月9日、復活のキリストとの出会いにおいて、 主ご自身より直接受けし使命は、 イスラエルの国家的回復と、 イスラエル民族の霊的回復を祈ること、 新しきエルサレムなる、キリストの花嫁なる教会(エクレシャ)の完成を祈ること、 平和の君なるメシヤの来臨を祈ること、 この偉大な使命のために献身すること、以上がそのとき受けし啓示である。 |
聖イエス会全群は、この啓示されたる使命より、絶対に逸(そ)れてはならないのである。 他の使命はわが教団においては二義的なものであり、 われらの祈り行為するところ、 すべてこの啓示されたる奥義の経綸(けいりん)に、直結したものであらねばならない。 |
「わたしの心の願い、彼らのために神にささげる祈りは、 彼らが救われることである。」(ロ-マの信徒への手紙10・1) |
「シオンの義が 朝日の輝きのようにあらわれいで、 エルサレムの救いが燃えるたいまつの様になるまで、 わたしはシオンのために黙せず、 エルサレムのために休まない。」(イザヤ書62・1) |
「後になれば、ヤコブは根をはり、 イスラエルは芽を出して花咲き、 その実を全世界に満たす。」(イザヤ書27・6) |