御言葉を生きる


~全き者であれ~



ルカによる福音書1:35~38
神にできないことは何一つない。
マリアは言った。
「わたしは主のはしためです。
お言葉どおり、この身に成りますように。(fiat)」
そこで、天使は去って行った。


聖なる道 第19日 全き者であれ
主は「我は全能の神なり」との御名をもって、ご自身を啓示された。
単に御名を啓示されたのみではなく、この御名の啓示によって、
アブラムを新創造し、アブラハムとされたのである。
「あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ」とのみことばは、
深い意味をもっている。
「全能者であるわたしが、いつもあなたのうちにいる。
それゆえ、あなたはいついかなるときも、全能の神の現存の意識のうちに生きよ。
決して不信仰であってはならない。
信仰において全き者であれ。
全能者であるわたしに対して、ただ単純率直に、『フィアット』をもって答えよ」との意味である。
全能者を所有する者の義務責任は、マリヤのように「フィアット」をもってこたえることである。
自己の無を全能者のうちに深く沈め、
神の全能のみを仰ぎ見、この神をすべてのすべてとし、心の奥底より、
神には絶対に不可能はない、との確信に満たされて、「フィアット」と答えることである。