ヨハネによる福音書19:28〜30、十字架の黙想25日
イエスは、このぶどう酒を受けると、
「成し遂げられた」と言い、
頭を垂れて息を引き取られた。
完全無欠なる贖いの聖業は、主御自身が十字架にかかり血を流し、
生命を捨て給いしことによりて成就された。
天父が御子に課し給いし空前絶後の救いの御業は、ここに全く成り終わった。
真の神にして永遠の生命そのものに在す主が、
十字架上に死に給うことによって、
罪人を救い永遠の生命を与え得る贖いの業が成り終わった。
御受難の黙想
第十の黙想
救い主イエス・キリスト、あなたは尊い十字架によって、天国への道を開いて下さいました。
そののち、イエスは今や万事が終わったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。
それは、聖書が全うされるためであった。
主よ、あなたのかわきは、単なる肉体のかわきではなく
それは霊のかわきでありました。
わたしたちの心を求められる愛のかわきでした。
主のこのかわきを知って、今こそわたしたちは、すべてに越えて主を愛し、
この身を主にささげて、主のかわきをとどめることができますように。
終わりの黙想
わたしたちは、この事を知っている。わたしたちの古き人はキリストと共に十字架につけられた。
それは、この罪のからだが滅び、わたしたちがもはや、罪の奴隷となることがないためである。
わたしはキリストと共に十字架につけられた。
生きているのは、もはや、わたしではない。
キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。